家計管理
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将来が何となく不安な人へ|家計の見える化は15分から。貯金額は、まだ決めなくていい

家計の見直しはまず見える化と説明するともやんのイラスト
nikitomo1@gmail.com

この記事は約8分で読めます

今の暮らしは、とくに困っていない。でも、将来のことを考えると、何となく不安になる。そんなふうに、感じていませんか。

この記事は、そんな「何となく不安」な方に向けて(ひとり暮らしの方も、ご家族のいる方も、どちらにも使える内容です)、家計の「見える化」の手順をまとめています。いきなり節約や貯金を始める必要はありません。まずは、お金の動きを見るだけです。通信・サブスク・保険から書き出して、手取りから引いて残りを見る、3つの手順があり、かかる時間は、慣れていない方の目安として、15分ほどです(最初は、もう少しかかることもあります)。

安心
安心してください
家計簿は、つけなくて大丈夫です。手元の紙や、スマホのメモに、一度、書き出すだけでOKです。

この記事を読むと分かること

  • 今の暮らしを変えずに、まず「見る」から始める理由
  • 15分が目安の、見える化の3つの手順
  • 見える化で分かる、1,000円、2,000円が効いてくる理由

我が家が見直しを始めたのは、家の質を少し上げたことで、ローンや生活費の支払いが心配になったからです。そこで最初にやったのが、節約ではなく、お金の動きを「見える化」することでした。

ひなた
ひなた

今の生活は回っているけど、将来のことを考えると、何となく不安で…。

ともやん
ともやん

それなら、いきなり節約しなくて大丈夫。まずは「見える化」して、今の家計を見てみよう。

家計の見える化の手順を、ひなたに説明するともやんのイラスト

(登場人物は架空です。よくあるケースをもとにした例です)

なぜ、節約の前に「見える化」なのか

今の暮らしが、問題なく回っている人が、いきなり家計を引き締めようとすると、しんどいものです。何のために減らすのかという理由も、見つけにくく、続きません。だから、いきなり節約や貯金を始めるのではなく、まず「見る」だけから始めるのが、おすすめです。

家計の見直しは、知らないものは減らせないという考え方から、始まります。毎月、何にいくら出ているのかが分からないまま、節約を始めると、どこを削ればよいのか分からず、我慢ばかりが増えて、続かなくなりがちです。

見える化は、家計簿をつけることではありません。毎月かならず出るお金と、毎月変わるお金を、ざっくり一覧にして、手取りから引いたときの「残り」を見るだけです。全体の地図を手に入れるイメージです。

見直しの順番は、見える化 → 固定費 → 変動費 → 貯める金額を決める、の流れが、続けやすいと考えています。貯金の金額は、見える化のあとで、無理のない範囲で決めれば大丈夫です。今は、決めなくて構いません。全体の考え方は、こちらにまとめています。

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用意するもの

用意するもの

  • 通帳やクレジットカードの明細、または、使っているアプリの記録(直近2〜3か月分)
  • 手取りが分かるもの(給与明細など。パートナーがいて、収入が2人分あれば、2人分)
  • 紙とペン、またはスマホのメモ(家計簿は、つけなくて大丈夫です)と、スマホの電卓

直近2〜3か月分を見るのは、旅行や行事の月だけに、引っぱられにくくするためです。年払いのもの(保険や税金など)は、あとで月割りにするので、ひと目で分かるように、印をつけておくと便利です。

見える化の3つの手順

手順は、3つです。書く場所は、手元の紙でも、スマホのメモでも、大丈夫です。ここから先の金額は、すべて、説明のための「仮の金額」です。2人以上の世帯を想定した例なので、ひとり暮らしの方は、ご自身の金額に置き換えて、読んでください。

見える化の流れ
ぜんぶで 約15分(目安)
1
STEP 1
毎月かならず出るお金を書き出す
約5分

固定費(毎月ほぼ同じ金額)を、紙やメモに書き出します。通信・サブスク・保険は、とくに見落としやすいので、ていねいに探します。

たとえば 家賃、通信費、動画配信、保険

▼
2
STEP 2
毎月変わるお金を、ざっくり書く
約5分

変動費(毎月変わる金額)を、直近2〜3か月の平均で、ざっくり書きます。1円単位でなくて大丈夫です。

たとえば 食費、日用品、外食・コンビニ

▼
3
STEP 3
手取りから引いて、残りを見る
約5分

手取りから、固定費と変動費を引いて、残りがいくらかを知ります。貯金額は、まだ決めなくて大丈夫です。

たとえば 手取り − 固定費 − 変動費 = 残り

▼
GOAL
いまの家計の「地図」が、1枚できあがり

手順1:毎月かならず出るお金(固定費)を書き出す

最初に、毎月ほぼ同じ金額が出ていくお金を、書き出します。とくに、見落としやすい、「通信」「サブスク」「保険」から、ていねいに探してみてください。クレジットカードの明細をさかのぼると、忘れていた支払いが見つかることがあります。

項目(仮の例)毎月の金額(仮)メモ
住宅ローン(または家賃)90,000円毎月の引き落とし
電気・ガス・水道25,000円平均でOK
スマホ代8,000円通信
光回線5,000円通信
動画配信990円サブスク
音楽配信980円サブスク
小さな有料アプリ(3つ)約700円サブスク。月150円・220円・330円の例
生命保険5,000円保険
自動車保険5,000円保険。年払い60,000円÷12か月
固定費の合計140,670円

年払いのものは、1年分の金額を12で割って、月に直して書きます。年払いの固定費は、毎月の家計簿に出てこないので、とくに見落としやすいです。くわしくは、こちらにまとめています。

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安心
安心してください
今回の見える化は、いま分かる分だけで、大丈夫です。通帳やカードを見返しても、思い出せない支払いや、見えていない支出は、きっとあります。続けていくと、少しずつ、見えない支出も見えてきます。完璧に洗い出そうとせず、まずは、分かる分だけを、書き出してみてください。

手順2:毎月変わるお金(変動費)を、ざっくり書く

次に、食費や日用品など、毎月金額が変わるお金を書きます。家計簿がなくても、カードの明細や、通帳を見ながら、ざっくり拾えば十分です。ここは、1円単位でなくて大丈夫です。直近2〜3か月の平均を、1,000円や5,000円くらいの単位で、ざっくりつかめれば十分です。

項目(仮の例)毎月の平均(仮)メモ
食費70,000円スーパー・まとめ買い
日用品15,000円
外食・コンビニ15,000円
車(ガソリンなど)8,000円
衣服・美容10,000円
交際・レジャー20,000円行事のある月は増える
医療・その他5,000円
変動費の合計143,000円

手順3:手取りから引いて、残りを見る

最後に、手取りから、固定費と変動費を引いて、残りを見ます。共働きなど、収入が複数ある場合は、世帯の手取りを合計します。ひとり暮らしの方は、ご自身の手取りで、大丈夫です。ボーナスや残業代は、ない月もあるので、含めずに、基本の収入で見ると、判断しやすいです。

手取り(世帯の合計)350,000円(仮)の使いみち

固定費 約40%
変動費 約41%
残り 約19%

350,000円 − 固定費140,670円 − 変動費143,000円 = 残り 66,330円(手取りの約19%)

残りが、いくらあるかを、知るだけで十分です。ここでは、貯金の目標額は、決めなくて大丈夫です。残りが少ない、またはマイナスのときも、どの項目が大きいかが、一覧で見えるので、焦らずに、次にどこを見るかを考えられます。

安心
安心してください
最初の「残り」は、すこし大ざっぱで、かまいません。数字がぴったり合わなくても、問題ありません。見える化は、続けるうちに、少しずつ、正確になっていきます。

もし、「もう少し余裕がほしい」と感じたら、金額が大きく、手間の少ない固定費から、見てみてください。通信・サブスク・保険の見直し方は、こちらの記事にまとめています。

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ひとり暮らしの場合の例(仮)

ひとり暮らしの方の例も、仮の金額で、並べてみます。手取りは、ご自身の分だけです。

項目(ひとり暮らしの仮の例)毎月の金額(仮)メモ
家賃70,000円固定費
電気・ガス・水道10,000円固定費
スマホ代3,000円固定費・通信
光回線4,500円固定費・通信
動画配信・音楽配信1,970円固定費・サブスク(990円+980円)
小さな有料アプリ(3つ)約700円固定費・サブスク
保険3,000円固定費
固定費の合計93,170円
食費35,000円変動費
日用品5,000円変動費
外食・コンビニ15,000円変動費。毎日のコーヒー代なども、ここに入る
交通費5,000円変動費
衣服・美容10,000円変動費
交際・趣味20,000円変動費
その他5,000円変動費
変動費の合計95,000円

手取り250,000円(仮・ひとり暮らし)の使いみち

固定費 約37%
変動費 約38%
残り 約25%

250,000円 − 固定費93,170円 − 変動費95,000円 = 残り 61,830円(手取りの約25%)

家賃は、ひとり暮らしでは、いちばん大きな固定費になりやすい項目です。それ以外の固定費や、毎日の小さな支出が、どれくらいあるかを、一覧で見るのが、見える化のねらいです。

見える化して気づいたこと|1,000円、2,000円が、効いてくる

見える化をしてみて、いちばん意外だったのは、1,000円、2,000円といった小さな金額が、節約のうえでは、大切なポイントになることでした。

全体の費用を減らしたいときは、まず、「どの項目を削るか」を考えます。ところが、一覧にして並べると、住宅ローンや保険、光熱費など、大きな項目は、すぐには削れないことに気づきます。削れそうな項目は、意外と限られていて、そのほとんどが、毎日のコーヒー代や、サブスクのような、小さな項目だったのです。

削れそうな項目を探してみると(仮の例)毎月の金額(仮)すぐに変えられる?
住宅ローン(または家賃)90,000円すぐには変えにくい
電気・ガス・水道25,000円使い方で少し変わる程度
生命保険・自動車保険10,000円見直せるが、手続きが必要
毎日のコーヒー代(1杯200円×20日)約4,000円今日から変えられる
サブスク(動画・音楽・アプリ)約2,670円解約すれば、すぐ変わる

毎月1,000円は、1年で12,000円、毎月2,000円は、1年で24,000円です。上の例のコーヒー代とサブスクだけで、1年に約8万円になります(約4,000円と約2,670円を、それぞれ12か月分とした仮の計算です)。1つひとつは小さくても、積み重なると、無視できない金額になります。

だからこそ、一覧にして、全体を見ることが、見える化の効果です。何にいくら使っているかを知ったうえで、選べるようになることが、いちばん大切です。

安心
安心してください
削るかどうかは、自由です。コーヒーが、毎日の楽しみなら、そのままで、大丈夫です。今は、「こんな項目があるんだ」と、知るだけでOKです。

実際に、我が家の毎月の家計簿を、Zaim で見える化した例は、こちらで公開しています。我が家の記録の例で、同じようにつける必要はありません。

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続けるコツ|完璧じゃなくていい

見える化を、続けるコツ

  • 最初の1年は、「把握するだけ」でよしとする
  • 数字は、ざっくりでOK。分類に迷ったら、「その他」にする
  • 家計簿は、つけなくてOK。紙やスマホのメモに、一度、書き出すだけでも十分
  • 3か月に1回、まとめて見返す(毎月でなくても、大丈夫です)

我が家も、最初から完璧な仕組みを作ったわけではありません。紙の家計簿から始めて、家計簿アプリ(Zaim)の無料版に切り替え、その後、有料版へ移りました。これは、見える化に慣れてから、記録を楽にしたくなったからで、最初から必要なものではありません。細かく管理しようとするほど続かなくなるので、「ざっくり・続く」を優先しています。

安心
安心してください
最初の1年は、「把握するだけ」で、十分です。分類に迷ったら、「その他」で、大丈夫です。3か月に1回、見返すだけでも、続いていきます。

家計の見える化についての、よくある質問

共働きの場合や、ひとり暮らしの場合、手取りはどう見ればいいですか?

共働きなど、収入が複数ある場合は、世帯の手取りを、合計で見ます。ひとり暮らしの方は、ご自身の手取りで見ます。どちらが管理するかより、お互いが状況を見られるようにすることが大切です。家計簿アプリを共有すると、片方だけが負担を抱えずに済みます。

ボーナスや残業代は、含めるべきですか?

含めずに、基本の収入で見ることをおすすめします。ボーナスや残業代は、ない月もあるので、生活費に組み込むと、収入が減ったときに、家計が崩れやすくなります。我が家は、最初から「ないもの」として扱っています。

家計簿や、アプリは、必要ですか?

必要ありません。家計簿をつけなくても、通帳やカードの明細を見ながら、紙やスマホのメモに、一度、書き出すだけで、見える化は、できます。あとで、「書くのが面倒」と感じたら、銀行やクレジットカードと自動で連携するアプリも、選択肢のひとつです。

年払いの保険や税金は、どう書けばいいですか?

1年分の金額を、12で割って、毎月の金額として書きます。年払いは、毎月の家計簿に出てこないので、見落としやすい項目です。

見える化は、毎月やる必要がありますか?

毎月でなくても、大丈夫です。我が家は、1年目は「把握するだけ」にして、3か月に1回、まとめて見返すサイクルにしました。続けやすいペースを、選んでください。

貯金は、しなくてもいいのですか?

しなくてよい、という意味ではありません。この記事で伝えたいのは、貯金の金額を決める前に、まず「見える化」をして、今の家計を知ることです。見えてから、無理のない金額を決めて、先に分けておく方法を選ぶほうが、続けやすいと考えています。その方法は、こちらにまとめています。

(この記事の内容は、筆者の体験にもとづく、一般的な考え方です。金額はすべて仮の例で、特定の方法をおすすめするものではありません)

まとめ|まずは15分、一覧にしてみる

見える化の3つの手順

  • 手順1:毎月かならず出るお金(通信・サブスク・保険など)を書き出す
  • 手順2:毎月変わるお金を、ざっくり書く
  • 手順3:手取りから引いて、残りを見る
安心
安心してください
今は、分かる分だけで、大丈夫です。続けていくと、もっと見えない支出が、見えてきます。そのときに、足していけば、十分です。

見える化は、家計を見直すための、最初の一歩です。節約も、貯金も、まだ始めなくて大丈夫です。完璧を目指さず、まずは、15分ほどで、一覧にして、今の家計を眺めてみてください。そのあとで、必要を感じたら、固定費の見直しに進みます。

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奨学金の返済、住宅ローン3,300万円、積立投資。家計を「見える化」して、お金の不安を小さくしてきた体験を発信しています。
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