固定費の削り方・先取り貯金・家計簿の作り方【家計の見直し実践編】
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前編では、家計の見直しが続かない理由と、効果の大きい順に手をつける考え方についてお伝えしました。今回はその実践編として、具体的な固定費の削り方、先取り貯金の自動化、続けやすい家計簿の選び方について、順番に解説していきます。
「頑張って節約したのに、続かなかった」…ありませんか?
(登場人物は架空です。よくあるケースをもとにした例です)

食費を削って、お弁当も我慢して、頑張って節約したのに、2か月で続かなくなりました…。

我慢が必要なところから削ると、続かないことが多いんです。先に、固定費を見直しましょう。

固定費なら、一度手続きをすれば、我慢はいらないんですね。

はい。保険、通信費、サブスク、車。生活の質を落とさずに減らせるところから、順番に進めましょう。

では、どこから削ればよいのでしょうか。生活の質を落とさずに減らせる具体的な方法を、順番に紹介します。

我慢のいらない固定費の削り方
ここからは、具体的な削り方を項目ごとに見ていきます。どれも生活の質を落とさずに減らせるものばかりです。特に保険は、金額が大きいうえに内容を把握していない方が多く、見直しの効果が出やすい項目になります。私自身も、保障の内容を一つひとつ確認していく中で、思っていた以上にいろいろなことに気づかされました。
保険の保障内容の確認
みなさんは、ご自身の保険が何に備えているものか、説明できますか?
保険を見直すとき、最初にやるべきは解約の検討ではありません。今の保険で何に備えているのかを、自分の言葉で説明できるか確認することです。
保障の中身を確認していく中で、公的保険の仕組みや、貯蓄型保険と掛け捨ての生命保険の違いなど、知っておきたいことがいろいろ出てきました。長くなるので、別の記事に詳しくまとめています。

貯蓄と保障を一つの商品でまかなおうとすると、どちらも中途半端になりがちです。保障は掛け捨ての生命保険で確保し、貯蓄は別で考えるほうが分かりやすくなります。
通信費のプラン変更
通信費は、手間に対する効果が最も大きい項目です。
大手キャリアの契約をそのまま使い続けている場合、格安プランに変えるだけで月に数千円下がることがあります。手続きはオンラインで完結し、電話番号もそのまま使えます。
- 直近3か月のデータ使用量の確認
- 使用量に合ったプランへの変更
- 不要なオプションの解約
- 自宅の回線とのセット割の確認
まずは今の使用量を調べるところからです。多くの場合、契約しているプランが実際の使い方より大きすぎます。
使っていないサブスクの解約
月額数百円のサービスは、1つずつ見ると小さな金額です。
しかし、いくつも重なると年間で数万円になります。無料体験のまま解約を忘れているものや、以前は使っていたが今は開いていないものがないか、確認してみてください。
クレジットカードの明細を1か月分だけ眺めれば、心当たりのない引き落としはすぐに見つかります。この作業は数分で終わるのに、効果はその後ずっと続きます。
所有する車の見直し
車は、固定費の中でも金額が大きい項目です。我が家は、もともと私名義の普通車が1台あるだけで、妻は車を持っていません。転居後は2台目が必要になりそうな場所も候補にありましたが、立地を選んだことで、軽自動車1台で十分に暮らせています。車が必要なときだけ、レンタカーを借りています。さらに、普通車から軽自動車に乗り換えました。
- 2台目は持たず、必要なときだけレンタカーを借りる
- 車両本体代・自動車税・任意保険・車検代・修繕料が軒並み下がった
- 持ち家になったため、駐車場代も不要に
- 浮いた分は、住まいの質やローンの余裕、積立に回せた
車は、持つかどうか、どのサイズにするか、必要なときだけ借りるかで、毎年かかるお金が大きく変わります。保険や通信費と同じように、一度見直せばその後も効果が続く固定費です。立地選びと合わせて車を見直した話は、住宅の費用内訳をまとめた記事でも触れています。

意志に頼らない先取り貯金
固定費を削って手元に残るお金が増えたら、次は貯める仕組みを作ります。ここでも原則は同じで、意志の力に頼りません。余ったら貯めるという考え方では、一生貯まらないのです。自動的にお金が移動する仕組みを先に作ってしまえば、あとは何もしなくても増えていきます。具体的な手順を見ていきましょう。
貯金を自動にする方法
貯金は余ったお金でするものではありません。先に取り分けてしまうのが、唯一続く方法です。
給与が入った時点で、貯金分があらかじめ取り分けられている状態を作ります。自分で操作しなくても貯まる仕組みにするには、次のような方法があります。
- 勤務先の財形貯蓄などで、給与から天引きしてもらう
- 勤務先に頼んで、給与の一部を別の口座へ分けて振り込んでもらう
- 給与が入った日に、銀行の自動送金サービスで別口座へ移す設定をしておく
財形貯蓄や給与の分割振込は、勤務先の制度によって使えるかどうかが違うので、総務や経理の担当に確認してみてください。残ったお金で生活する形にすれば、家計簿を細かくつけなくても貯まっていきます。
無理のない金額の決め方
いくら貯めるかで悩む必要はありません。金額は月1,000円からでも構わないのです。
大切なのは金額の大きさではなく、仕組みが動き続けることにあります。高すぎる金額を設定すると、足りなくなって取り崩すことになり、結局は挫折します。
まずは確実に残せる金額から始めて、固定費の削減が進んだぶんだけ増やしていくのが現実的です。
生活防衛資金の目安
最初の目標は、急な出費に対応できる現金を持つことです。
この現金があるかどうかで、家計の安定感がまったく変わります。手元にお金がない状態だと、急な出費のたびに借りることになり、そこから家計が崩れていくのです。
続けやすい家計簿の選び方
最後は家計簿です。ここまでの手順を進めていれば、実は家計簿がなくてもお金は貯まる状態になっています。それでも記録があると、どこにお金が流れているかが見えて次の判断がしやすくなります。大切なのは、手間をかけずに続けられる方法を選ぶことです。私自身、手書きで挫折してから方法を変えて今も続いています。
手書きが続かない理由
家計簿が続かないのは、意志が弱いからではありません。方法が自分に合っていないだけです。
手書きの家計簿は、レシートやカードの明細を見ながら費目に仕分けし、自分で計算する必要があります。この手間の大きさが、続かない最大の原因です。記入もれも起きやすく、集計した数字が実態と合わなくなっていきます。
数字が合わなくなると、見返しても判断材料になりません。そうなると、つける意味そのものを感じられなくなってしまいます。
アプリで自動化する方法
選ぶときの基準は、記録の手間がどれだけ少ないかという一点です。
- レシート撮影だけで完結するアプリ
- 銀行やクレジットカードとの自動連携
- 費目の自動仕分け機能
自動で数字が集まる仕組みにしてしまえば、意志の力に頼らずに続けられます。まずは1か月分のレシートを撮ってみるところから始めてみてください。
見るべき数字の絞り込み
記録が自動で集まるようになったら、全部を細かく見る必要はありません。
月に一度、確認するのは2つだけで十分です。今月いくら使ったかと、貯金が増えているかどうか。この2つが分かれば、家計が良い方向に向かっているかは判断できます。
細かい費目まで追いかけ始めると、また手間が増えて続かなくなります。見る数字を絞ることも、続けるためのコツになります。

家計の見直しに関するよくある質問
最後に、家計の見直しについて寄せられることの多い疑問をまとめました。人によって家族構成や収入の状況は違うため、すべてに同じ答えがあるわけではありません。判断に迷ったときの考え方として参考にしてください。気になる項目から読み進めていただいて大丈夫です。
共働きの場合は誰が管理すべきか
どちらが管理するかより、お互いが状況を見られるようにするほうが大切です。家計簿アプリを共有すれば、片方だけが負担を抱える形にならずに済みます。管理している側の不満も、見えない側の不安も減らせます。
固定費の見直しはどれくらい効果があるか
金額は家庭によって違いますが、通信費と保険とサブスクを合わせて月1万円前後下がるケースは珍しくありません。年間にすれば12万円です。しかも一度手続きすれば、その後は何もしなくても続きます。
貯金と借金の返済はどちらが先か
まずは生活費の3か月から6か月分の現金を確保することを優先してください。手元にお金がない状態で返済を急ぐと、急な出費に対応できず、結局また借りることになりかねません。
家計簿アプリは有料版が必要か
最初は無料版で十分です。連携できる口座数や過去データの閲覧範囲に制限はありますが、続くかどうかを試す段階では困りません。手放せないと感じてから、有料版を検討すれば間に合います。
見直しの効果はいつ頃から出るか
固定費の場合、手続きの翌月から金額に反映されます。実感としては、3か月ほど経つと口座の残り方が変わってくるはずです。半年続ければ、見直し前との差がはっきり分かります。
まとめ|固定費・貯金・家計簿を自動化する
前編・後編を振り返ります。前編では、家計の見直しが続かないのはやり方の問題だということと、保険と通信費から手をつければ我慢はいらないということをお伝えしました。後編では、固定費の具体的な削り方と、貯金も家計簿も自動化してしまえば意志に頼らなくて済むということをお伝えしました。
全部を一度にやる必要はありません。このなかの1つだけでも、今日のうちに手をつけてみてください。我慢をしなくても、家計は変えられます。
奨学金の返済が家計を圧迫している方は、返済額そのものを減らせる制度があります。

固定費を見直して仕組みが整ってくると、いずれ住まいの選択も視野に入ってきます。私自身、35歳で3300万円の変動金利ローンを組みました。そのときの本音の不安と、8年後どうなったかをまとめています。

当ブログでは、奨学金を返しながらでも無理なく続けられる家計管理と、新NISAの始め方を初心者向けに発信しています。同じ悩みを抱える方の役に立つ記事を更新していきますので、ブックマークして読み返してみてください。

