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グレードアップした設備のうち、「つけなければよかった」と思うものはありますか。逆に、「これは絶対につけてよかった」と思うものは、ありますか。
この記事は、ローコスト住宅から注文住宅を検討していて、「どこにお金をかけるべき?」「あとから後悔したくない」と感じている方に向けて、我が家が約540万円かけたグレードアップを、住んでみての本音とあわせてまとめています。
この記事を読むと分かること
- グレードアップした設備ごとの、選んだ理由と、住んでみての感想
- つけてよかったもの・まあ満足・反省が残ったものの分け方
- グレードアップを決めるときの考え方
「見積りでは魅力的に見えたのに、住んでみたら使わない…」そんなことになっていませんか?
(登場人物は架空です。よくあるケースをもとにした例です)
グレードアップの項目が多くて、どれが本当に必要なのか、分からなくなってきて…。
住んでみて分かることも多いよ。つけてよかったもの、反省が残ったものを、選んだ理由と一緒に正直にお話しするね。
なお、我が家が家を建てたのは、約8年前です。金額は、当時の実額(すべて税込)です。金額そのものより、「なぜ選んだか」と「住んでみてどうだったか」を、参考にしてください。全項目の金額は、こちらにまとめています。
先に結論|我が家の評価一覧
◎ つけてよかった
電動シャッター/熱交換型の換気/吹付断熱/減震装置/外壁(光セラ16)/無垢フローリング/琉球畳/トイレ(1階タンクレス・2か所)/コンセント多め/オール電化(IH)/2階の手洗い器
○ まあ満足
キッチン(ペニンシュラ型)/防音(ついでの対策)/ユニットバス/基礎の立ち上がり幅/階段下のミニウォークイン収納
△ 反省が残った
エコキュート(7年目で取り換え)/洗面化粧台の三面鏡/トイレの収納付き手洗い器
つけてよかったもの(◎)

◎電動シャッター(リビングの掃き出し窓)
13.0万円
選んだ理由 大きな掃き出し窓が1階にあるため、防犯と、外から見えないかが心配で、シャッターは必須でした。ただ、雨の日も暑い日も寒い日も、毎日、大きなシャッターを手で上げ下げするのは大変だと思い、電動にしました。
住んでみて 本当に、つけてよかったです。部屋にいながら上げ下げができ、タイマーも使えるので、朝起きるとシャッターが上がっていて、部屋が明るいです。留守中でも、家に人がいるように見せられて、防犯にもつながります。
選んだ理由 当初は、壁に穴をあけて通気する第3種換気でした。私が花粉症であること、そして、家の気密性を生かしたいことが理由です。自動で全館の空気が入れ替わり、においがこもりにくく、部屋ごとの温度の変化も少なくなります。空気口は天井にあり、隣の部屋とも、空気が行き来しています。
住んでみて 冬は、たまにひんやりした空気が入るのを感じますが、熱交換のおかげか、気になる日はそこまでありません。寒い冬でも暑い夏でも、外の寒気や熱気を家に入れずに換気できて、とても良いです。フィルター交換は4か月に1回ほどで、機械は洗面脱衣所の天井裏にあり、音も気になりません。
選んだ理由 当初は、グラスウールでした。壁の隙間に布団を詰め込むような施工で、端や細かい部分に隙間ができやすく、年数がたつとずり落ちることもあると聞きました。吹付なら、端や継ぎ目、細かい部分まで隙間なく、均等に断熱できて、経年変化も起きにくいです。気密性も、段違いです。壁の中の電気配線の部分や、エアコンのダクト用の穴のまわりなども、隠してしまえる(覆える)のも、メリットです。
住んでみて 冷暖房を消しても、効果が続く感じです。家中の温度差が少なく、どこでも快適です。ただ、最初は「断熱なら、冬は何もしなくても暖かい」と勘違いしていました。実際は、外の冷たい空気を遮り、室内の暖かい空気を逃がさないものです。冷暖房は、普通に使います。
選んだ理由 耐震等級は、主に建物を守るためのものです。揺れたときは、家財などで、けがをする可能性があります。住んでいる人を守るには、揺れ自体を減らすことが安心につながると考えました。基礎と土台の間のアンカーボルトに設置し、揺れを建物に直接伝えにくくして、揺れを減らす装置です。メーカーによると、震度6以上の揺れを、震度5強までに抑えられます。
住んでみて 大きな地震のニュースを聞くたびに、一定は揺れを減らせると分かっていることが、日々の大きな安心になっています。今の私は、むしろ安いと思っています。
選んだ理由 当初は、同じメーカーの14mm厚のサイディングでした。凹凸が少なく、安っぽく感じたこと、釘で打ち付ける施工のため、年数がたつと釘が錆びたり、雨水が入り込んだりして、修繕に多額のお金がかかりそうなことが心配でした。16mmは、2mmの差でも凹凸がはっきりして、金具で留めるので、外壁に穴を開けません。外壁通気工法も標準です。光で汚れを分解する機能もあり、掃除しにくい外壁に向いています。
住んでみて 今も、外壁は十分きれいです。壁の排気口の出口に、少し汚れがついていましたが、水拭きでじゅうぶんきれいになりました。見た目、機能、維持の面から、十分に力を発揮してくれた投資だと思います。
選んだ理由 当初は、一般的なフローリングでした。1階の底冷えや、床の冷たさ、固さ、汗をかいたときのべたつきが気になっていました。ウッドワンの「ピノアース」(パイン材)にしました。
住んでみて 裸足でもヒヤリとせず、足触りが快適で、足への負担も少ないです。2階の一般的なフローリングとは、冷たさが全く違います。柔らかいので、子どもと床でゴロンとできます。物を落とすとすぐへこみ、汚れもつきやすいですが、それを差し引いても良いです。水をこぼしたら、すぐ拭かないと、跡が残りやすいようです。5年目にハウスクリーニングでワックスがけをしてもらうと、新築のようにピカピカになりました。傷は、神経質にならないのがコツです。気にすると生活が窮屈になって、本末転倒です。
選んだ理由 住宅展示場で、素敵だと感じました。夫婦とも小さいころから畳で過ごしたので、畳は外したくありませんでした。1枚が半畳ほどの小さめのサイズで、おしゃれです。
住んでみて 畳をはがして入れ替えができ、手入れもしやすいです。子どもの遊び場、昼寝、洗濯物や荷物の一時置きにもなる、ほっとする場所です。最近は、フローリングシートを上に置いて、洋室のように使っています。簡単に雰囲気を変えられて、使い勝手がよいです。

◎トイレ(1階はタンクレス、2階は一般のトイレ)
タンクレス 約7.0万円
選んだ理由 1階のタンクレストイレは、デザイン性がよいことが理由です。壁のボタンで流す方式で、タンク横のレバーより、子どもでも操作しやすいです。
住んでみて 停電時にも、手動で流せます。排せつ時に泡が水はねを抑えてくれて快適で、泡で洗浄できて清潔です(気にしていなかった点です)。さらに、トイレが2か所あると、1人が入っていても、もう1人は2階のトイレに行けて、便利です。故障したときも、慌てずにすみます。子どもがいると、四六時中一緒なので、トイレのときだけが、唯一の一人時間です(笑)。

◎コンセントの追加(8か所・床コンセント込み)
約3.1万円
選んだ理由 標準は1部屋2か所ですが、1部屋に4か所にしました。パントリーやウォークインにも、設置しました。
住んでみて 家具や家電の配置を、暮らしながら試行錯誤して楽しんでいますが、どの配置でも、たこ足にならないので、便利です。コードレス掃除機の充電用に、パントリーのコンセントが、意外と役立っています。トイレの足元に追加したコンセントでは、消臭機能付きの電気ヒーターが大活躍で、冬は人感センサーで、トイレだけ特に暖かいです。反省は、作り付けの机の上まわり(ルーター・パソコン用)には作ったのに、机の下に、暖房やシュレッダー用を作らなかったことです。
選んだ理由 太陽光と組み合わせて、効果を最大化するためです。プロパンガスの基本料金が不要になることも、理由でした。
住んでみて IHは、火力は問題なく、揚げ物の温度を自動で管理してくれて、便利です。掃除は、さっと拭くだけで終わります。子どもが料理をしても、火を使わないので、安全です。火を使わないまま育つのは、と思うこともありますが、キャンプやBBQ、防災用のガスコンロでの調理もしているので、問題ないと考えています。
選んだ理由 2階では、子どもが飲み物を欲しがる、掃除で水が必要、歯磨き、来客用、看病が必要なときなど、用途がいろいろ考えられたので、トイレ横のファミリースペースに設置しました。
住んでみて 想定どおりに使えて、便利です。デザイン的にも機能的にも、つけてよかったです。朝の身支度は1階で完結するので、使うのは就寝前が多いです。温水が出るようにしましたが、エコキュートからの距離が長く、お湯が出るまでに時間がかかります。
まあ満足だったもの(○)
選んだ理由 当初は、ガス火の対面式I型キッチンでした。ペニンシュラ型は、キッチンの正面に壁がなく、リビングまで見通せて、視界を遮るものがないので、LDK全体が広く明るい印象になります。毎日の食事の準備に使うものなので、グレードの高いキッチンにすると、モチベーションにつながると考えました。
住んでみて 片付いていると、とてもきれいで、広く洗練された部屋に見えて、気持ちが上がると、妻も言っています。作業スペースが広く、家族みんなで料理を楽しめます。一方、ヒーターの前に壁がないため、油はねを遮るものを置いたり、床に新聞を敷いたりしています。手元が見えるので、ポンと物を置くと散らかって見えるのも、悩みです。それでも、33万円以上の満足度は、得られていると感じます。
選んだ理由 トイレをリビング横と寝室横に設置したので、安上がりにできる対策を考えました。トイレの壁の中、子どもが過ごす2階の寝室とファミリールームの床下に、断熱用のウレタンフォームを、ついでに吹き付けてもらいました。
住んでみて 本格的な防音工事ではありませんが、壁や床を伝わる音は、かなり軽減されていると感じます(効果を測ったわけではありません)。

○ユニットバス(床・断熱・魔法瓶浴槽・鏡など)
約17.5万円
選んだ理由 当初は、水栓が昔ながらのカラン式などで、安っぽく感じました。床、断熱、魔法瓶浴槽、フタ、水栓、シャワー、鏡、照明をグレードアップし、浴槽の中に、段差になったベンチ(腰掛け)がある、ベンチ浴槽にしました。
住んでみて 湯が冷めにくく、床も柔らかくて、ヒヤリとしない「ほっからり床」です。ベンチ浴槽は、子どもが小さいときに、とても重宝しました。湯の量も節約できます。一方、床は黒カビが生えやすく、段差の掃除がしにくいです。見た目も気にして、鏡を大きくしましたが、鏡をあまり見ない上に、そもそも曇って見にくいので、いらなかったと思います。浴室乾燥暖房機は、検討しましたが、浴室で物干しをしないこと、浴室で暖房を使う機会が少ないことから、見送りました。

○基礎の立ち上がり幅の変更(120mm→150mm)
16.2万円
選んだ理由 他の工務店が、150mmで頑丈をうたっていたことが、きっかけです。基礎は、土台となる部分なので、一定のしっかりしたものであってほしいと考えました。当初は、120mmでした。
住んでみて 目に見えない部分なので、住んでみての感想は、特にありません。安心のための部分です。

○階段下のトイレ収納(1畳のミニウォークイン)
(金額は、ID817の「ほか」に含む)
選んだ理由 トイレットペーパー、ティッシュ、おむつ、洗剤などのストックと、扇風機やストーブなど、季節のものを入れるためです。1畳ほどの、ミニウォークインになっています。
住んでみて 出し入れがしにくく、ストック置き場としての使い勝手は、いまいちです。ただ、子どもの隠れ家のようになっています。また、ストックや季節のものを保管できる空間があること自体は、便利です。
反省が残ったもの(△)
選んだ理由 オール電化にあわせて、導入しました。
住んでみて 建てて7年目に、水漏れで取り換えになりました。保証期間は過ぎており、費用は623,920円(税込)でした。急な出費でしたが、備えの積立金で乗り切りました。くわしい経過と、備え方は、別の記事にまとめています。
選んだ理由 三面鏡の後ろ側に、収納ができるからです。
住んでみて 実際にモノを隠せて、便利です。壁付けの水栓は、掃除がしやすく、おしゃれです。ただ、三面の鏡そのものは、あまり必要ありませんでした。既製品が標準でしたが、グレードを上げるなら、2階の手洗い器と同じく、造り付けにして、機能性と見た目にこだわってもよかったと思います。
選んだ理由 手拭きタオルと洗剤を、しまえるようにしました。
住んでみて 手洗い器が小さく、手を洗うと、水が外に飛び出すことが、しょっちゅうです。特に、子どもが手を洗うときは、よく飛び散ります。また、手洗いソープや消臭スプレーを置く場所、子どものおしりふきを置く場所が足りなかったので、ホームセンターで買った壁付けの棚を、自分で取り付けました。
いらなかったもの(×)
選んだ理由 2階の寝室から、外に出られるようにするためでした。
住んでみて 正直、いらなかったです。バルコニーは、雨漏りの原因になることがあり、メンテナンスも必要です。我が家は、2階で物干しもしません。バルコニーに出るために、2階に大きな開口の掃き出し窓をつくりましたが、その窓から、近くの山がきれいに見えるのは、よかった点です。ただ、バルコニーがいらなければ、掃き出し窓でなくても、よかったと思います。
浴室の大きな鏡も、いらなかったものでした(くわしくは、ユニットバスの項目に書いています)。
小さな工夫|お金をかけずにできたこと
部屋の扉を閉めていると、換気の効果が下がるように感じるので、部屋の扉は、開けておくことが多くなりました。また、扉の下の仕切り(下枠)をなくしたことで、空気が流れ、家が広く見え、ルンバも走りやすくなりました。この話は、追加費用がかからなかった間取りの工夫として、こちらにまとめています。
トイレの棚のように、暮らしてから足りないものに気付いたら、ホームセンターの棚を使って、自分で付けるのも、ひとつの方法です。
グレードアップを決めるときの考え方
全部を振り返ってみて、私が感じたことは、次のとおりです。
グレードアップを決めるときのポイント
- 毎日使うもの、体感できるもの(電動シャッター、換気、床など)は、満足度が高かった
- あとから変えにくいもの(断熱、外壁、耐震など)は、優先してよかった
- 見た目だけで選ぶもの(大きな鏡、三面鏡など)は、慎重に考える方がよかった
- 壊れる設備(エコキュートなど)は、交換の費用を、貯金で備えておくと安心
まとめ|お金をかけるところに、理由があると、後悔しにくい
グレードアップは、「選んだ理由」と「使い方」を、先に考えておくと、後悔しにくいと感じました。我が家は、◎が11個、○が5つ、△が3つ、×が2つでした。完璧ではありませんが、反省も含めて、満足しています。
全項目の金額は、こちらにまとめています。
性能の中身と、間取り・収納の反省点は、こちらにまとめています。
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